英検1級の1次試験の難易度を分析してみた!

英検は日本で同じ程度の人気を集めているTOEICL&Rと違いリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのすべての能力が試される試験です。その中で英検1級は他の級と比べかなり難しいと言われ、年間3000人ほどしか受からないと言われています。

英検1級はまず最初に1次試験としてリーディング、ライティングとリスニングのテストをクリアする必要があり、そのあとにスピーキングのテストがあります。

今回はそんな試験の1次試験の難易度を分析してみようと思います。

これを見ることによって英検1級を受けたことがない人でも試験の雰囲気が分かるようになれます。

英検1級自体の概要・難易度

 

1級ってどんだけむずいの?

レベル感では「大学卒業程度」となっています。

英検1級の難易度はCEFRではC1レベルに該当します。

ん、CEFRって何?

CEFRとは
Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment

の略で日本では文部科学省が新学習指導要領において英語の評価指標として使っています。

でもC1って一番高いランクじゃなくてその上にC2っていうのがあるんですよ。

いや英検1級が最高じゃないんかい…..

 

合格率は?

英検1級の合格率はというと、約12%です!!

これどれくらい低いかというのを他の級と比べると…

5級が81.4%   
3級が52.9%  
2級が26.4%  
準1級が16.0%       (2015年のデータ)

このようになっており、毎年受験者数は2.6万人で合格者数は3000人ほどと言われています。

人数だけでいうと東大とか京大の合格者と同じくらい……?

じゃあ英検1級に受かっちゃえば実質東大に受かったのと同じことになるね!(違う)

  

TOEICと比較してみると…..

ちなみにTOEICと比較してみると、英検1級はTOEICで約900点以上のスコアと同等の実力があるとされています。

「英検1級ってTOEIC満点(990点)と同じレベルなんじゃね?」って思う方もいるかもしれません。

TOEIC満点を取るには試験で1問も間違えないことが要求されるのに対して、英検1級に受かるだけなら満点に対して全体で7割以上正答すればいいんですよね。

もちろん4技能すべてが同じくらいのハイレベルであるに越したことはないですが、山を張って1つないしは2つの技能で満点近くのスコアを叩き出しちゃえば他の技能が6割・または5割しか取れなくても受かるチャンスはあるので、

そういう意味ではTOEIC満点の方が難しいんじゃないかと思います。

リーディングの難易度

リーディングの難易度に関してですが、普通に難しいです。

単語

単語に関しては知ってるか知らないかの知識勝負なので、ひたすら単語を使って覚えるしかないと思います。

さらに語彙問題を解くうえで読まなきゃいけない問題文のレベルはそんなに高くない印象です。

感覚的には2級に受かる実力を持っているなら普通に読めてしまうと思います。

もちろん基本的な語幹を覚えることで知らない単語に遭遇した時に意味を推測できるようになることはあると思いますが、1つでも多く覚えるに越したことはないです。

ただ相当な英単語マニアでもない限り、本番で知らない単語に遭遇するのはほぼ避けられません。

というかほんとに完ぺきに単語を網羅しようと思うとキリがないです。

なので市販の定番と言われる単語帳の中から1つ選んでそれをやりきることで最低限の対策は十分にできると思います。

個人的には「英検1級パス単」「英検1級単熟語EX」がおすすめです。

長文

長文のレベルは高いです。

たまに他のレビューサイトで「英検1級の長文はぶっちゃけそんなにレベル高くない」みたいなことを書いている人がいますが、それはあくまでその人にとっては読めるということであって普通の人が初見で読もうとしたら「なんじゃこりゃ」ってなると思います。

ただ英検準1級の長文が読める実力を持っている人英検1級の文章の重さになれるだけで比較的短期間で読めるようになると思います。

英検の長文って1級に限らず学術的なテーマが良く見られ、それが故に専門的な用語や聞いたことがない固有名詞がよくでてきます

ただ問いの正解に直接関係するような文章って意外と読めてしまうことがあります。むしろ文章をしっかり理解するのに必要な説明的な文章が難解な場合があります。

なので文章を読むのに慣れている人は過去問や問題演習をすることによって問題の雰囲気をつかむのはとても大事になります。

リスニングの難易度

リスニングも簡単ではないです。

ただ海外経験のある人だったら普通に聞き取れたり、むしろ遅いよねっていう人もいるくらいです。

ぼくはリスニングの勉強の一環としてYouTubeで海外のクリエイターが作った動画や海外のニュースチャンネルをよく聞きますが、それと比べるとリスニング音声はたしかに単語も明瞭に発音してる方だと思います。

ただぼくは生粋の純ジャパでネイティブがナチュラルなスピードで英語を話すような環境にいたことがないので全然慣れていなく結構苦労しています(泣)

Part1やPart3,4などは実際にあるようなシチュエーションを想定した問題なので、学校では習わないけどネイティブは頻繁によく使う単語がスクリプトに使われることが多いと思います。

例えば、”It is a big deal.” これはどんな意味が分かりますか?

正解は「これは重要な問題だ」です。

Big deal という表現は学校で習ったことある人はそんなに多くないのではないでしょうか。僕は中途半端な自称進学校出身ですが(失礼)、少なくとも僕は習いませんでした。もちろん習ったよーっていう人はいると思いますが、こういう表現がリスニングで出てくると困りますよね。

ぼくはこれの対策としてDistinctionという単語帳を使っています。これは学校ではあまり習わないけどネイティブが良く使う表現を集めたというコンセプトの単語帳です。少し値段は高めですがためになります。

ライティングの難易度

英検1級ではライティング問題を解くうえでいくつか条件があります。

  • 最初の主張に対する理由を3つ述べる
  • イントロ・ボディパラグラフ・結論 の順の構成にする
  • 文字数は200から240にする
  • こんな感じになります。

    これをどれくらいの時間で書けばいいのかというと、リスニング以外の筆記の試験時間が100分でマーク問題を解く時間とリスニングの選択肢の先読みをする時間を確保することを考えると…..30-35分で書き終わればいいなって感じですかね。理想は25分でしょうか。

    ライティングのテーマは幅広いので時間をかけて対策する必要があります。

    「英検1級英作文問題完全制覇」という問題集には12個の主要テーマについて対策できるようになっています。

    なので基本的は12個のテーマを1つずつ見ていく必要がありますね。

    更に余力があれば具体例として使えそうな時事問題についてチェックしておくといいと思います。

    あと文章全体の必要文字数から考えると、どれぐらいの数の文章を書くかにもよりますが20単語以上で構成される文を書けるようになる必要があります。その方が絶対に楽に文章を書き進めることができます。

    まとめ

    こんかいは英検1級の難易度について分かる範囲で分析してみました。

    こんなにつらつら書いといて僕はまだ受かってないんですけどね(焦)

    それぞれの分野への対策法も書いてみたのでぜひ参考にしてくれたらうれしいです。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました